はい、こちら現場の上栖です!

ラノベ作家だったり本の編集だったりする上栖綴人の呟きブログ

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確定申告と嘘のような出会い

本日は駆け込みで確定申告へ行って来ました。何とか終了。再び原稿へ戻ります。
ただ。
税務署へ行く途中の電車の中で、ちょっと忘れられない出会いがありました。
なので久しぶりに、日常の呟きなどを少々。

現在の私は絶賛、風邪っ引き中なのでマスクをしているのですが、
なるべく人に移さないよう、電車では車両の隅っこに乗ります。
すると乗って早々、眼の前に座っていたお爺ちゃん(台詞表記は改行を見やすくするため『爺さん』)がブツブツと
爺さん「……ったく、あっち空いてるだろうが」
と、明らさまに不機嫌に。気まずそうに顔色を伺っていると、
しまいには私の顔を指差して、それから『あっちへ行け』と車両の中央を指差す始末。
流石にいたたまれなくなり、
 上栖「あー……ごめんお爺ちゃん、風邪引いてるからさ。こっちの隅っこの方に居させてくれる?」
爺さん「俺に風邪が移るだろうが! 大体お前、口の利き方に気を付けろ!」
と、爺ちゃん一喝。
 上栖「す、すみません・・・(しまったフランクすぎたか?)」
爺さん「お爺ちゃんじゃない。お兄さんと呼べ!」
 上栖「え? そっち?」
爺さん「いいか。俺は100歳だ。もっと敬え!」
 上栖「いや、流石にそれは嘘でしょう。どう見てもいいとこ70代……」
爺さん「嘘なもんか。俺は100歳だ。来年は105歳だ」
 上栖「………………」
爺さん「おい、お前……信じてないな?」
 上栖「えっと、まあ」
爺さん「お前はダメだな……そこは『信じてます』って笑顔で頷くんだ。そうすれば、お前の格が上がるんだよ。洒落が解る奴だってな」
 上栖「はあ、すみません……」
爺さん「笑顔はどうした」
 上栖「はいっ(ニコっ)」
爺さん「………………」
 上栖「………………」
爺さん「………………」
 上栖「……あの、ちょっと良いですか?」
爺さん「何だ?」
 上栖「普通は『自分はまだ若い、年寄り扱いするな』とかって言いますよね。何でお爺さんは100歳だなんて上の歳を仰ったんですか?」
爺さん「お爺さんじゃない。お兄さんだ」
 上栖「すみませんでしたお兄さん」
爺さん「……何で若いのが良いんだ?」
 上栖「え?」
爺さん「何で若いのが良いんだと訊いている」
 上栖「いや……何ででしょうね? でも、そう仰る方が多いようなイメージが……」
爺さん「そういう奴らはな、器が小さいんだ。若い事が必ずしも良いと思ったら大間違いだ」
 上栖「成る程……」

と、ここで私『すみません』と顔を背けて咳を一回。マスクはしてるけど、一応手で押さえる。すると、お爺ちゃん眉を顰めて、
爺さん「風邪か……軟弱だな。俺は生まれてこの方、風邪なんぞ引いた事もないぞ」
 上栖「えっと、それって……いえ、頑丈なんですね」
爺さん「ったく……お前、さてはロクなものを食ってないな?」
 上栖「はあ」
爺さん「普段は何を食ってるんだ?」
 上栖「インスタントものが多いですね」

てっきり『それみた事か! 最近の若い奴は!』と怒られると思ったら、
爺さん「おおっ!? 何だ? そんな良いもの食ってるのか? 凄いなお前!」
そう言ってお爺ちゃん、ニヤッと含みのある笑みを浮かべる。
『解ったか? これが洒落ってもんだ』と言わんばかり。
 上栖「……恐れ入りました。凄いですねお爺さん」
爺さん「お兄さんだ」
 上栖「はいお兄さん」
爺さん「笑顔」
 上栖「はいっ(ニコっ)」
爺さん「……ところでお前、この電車は●●行きか?
 上栖「いえ▲▲行きですが」
爺さん「本当か!? ■■駅には止まらないのか?」
 上栖「いえ止まりますけど、もう過ぎてますよ。次はもう終点です」
爺さん「そうなのか? 何だ……じゃあこのまま折り返さないといけないのか」
 上栖「そうみたいですね」

その後も『お兄さん』と持ち上げつつしばし会話すると、段々と機嫌が良くなってくるお爺ちゃん。
『ふふん、ツンデレの爺さん攻略してやったぜ。チョロイもんだわい』などと思っていると、電車は終点に到着。
当然私は降りる。お爺ちゃんは折り返すので座ったまま。
 上栖「あの、それじゃあ失礼します」
と頭を下げて電車を降りようとすると、お爺ちゃんはニカっと爽やかに笑って、

「――またな兄ちゃん。しっかりやれよ」

と言ったのです。
その笑顔がね。もう反則なんですよ。優しさとか愛嬌とか、そういうもの全部入ってて。
愛想笑いとかじゃない、本当の笑顔。いやもう軽く惚れそうでした。マジで痺れた憧れた。
という訳で何て事はない、攻略されたのは私の方でした。自称100歳のお兄さんに。

いやー人との出逢いって本当に凄い。多分、今後私の作品でイカす爺ちゃんが出てきたら、間違いなくこの人の影響です。
人生の先輩に、色々と勉強させていただきました。名も知らぬ100歳のお兄さん、ありがとうございました。

なので皆さん。今後、電車で年配の方と話す機会があったら「100歳ですか?」と訊ね、
怒ったら「洒落が解らないんですか。器が小さいですね」と言ってください。もちろん自己責任で。
私はやりません(笑)。怖いので。
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[ 2012/03/15 20:14 ] 日々の呟き | TB(0) | CM(1)
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[ 2012/06/10 21:39 ] [ 編集 ]
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プロフィール

Author:上栖綴人(うえすてつと)
●ラノベ作家(フリー)
●アニメ・ゲーム書籍&雑誌の
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